ドナウ川の歌

子どものころ覚えたドナウ川の歌、何十年経っても、ふと口ずさんだりします。
音楽の教科書に載っていたのか、テレビかラジオで聴いたのか、そのへんは不明です。

歌詞はこんな感じ

水は清くドナウ川
流れ遠く果てしなく

夕べとなれば美し
ドナウの水の薄明り

ララララララ
山は空に薄れて
里に煙たなびき
細き月は今しも
輝き出ず

わが乗る船は静かに
ドナウの水を分け行く

ドナウ川

とはいえ、順序や細部の言葉は自信ないし、字足らずなところもあるし、そもそもタイトルを知らないのでした。

題名はドナウ川のさざなみ

ある日、あやふやなあたりをはっきりさせようと、歌詞の出だしで検索してみました。
しかし全くヒットしません。

おかしいなあ・・・。誰でも知っている曲のはずなのに。

「ドナウ川の歌」で調べると、『美しく青きドナウ』と『ドナウ川のさざ波』が、有名どころとして挙がってきます。

YouTubeを試聴したら、メロディは『ドナウ川のさざ波』と一致しました。作曲者はルーマニアのイヴァノヴィッチ

原曲には歌詞がなかったようだが、日本人にたいそう愛された曲で、複数の人が歌詞をつけています。
江口泰央と田村貞一による歌詞が載っているページを見たら、上記とは違っていました。

私が覚えていた歌詞はいったいなんだったんだろ。
通っていた学校の先生が勝手に作詞して生徒に押しつけた・・・なんてあり得ないよね。そこそこ格調高い文語ふうの詞だし。

知りたいことを徹底的に追究するタイプではないので、あっさりあきらめました。謎は謎のまま、思い出の中にうずめておきましょう。

後日談

それから数年。

今回この件について書こうと思い立ち、再度詳しく検索しました。

すると、私と同じように、おぼろな記憶をもとにした『ドナウ川のさざなみ』の歌詞が、検索しても出てこないと不思議がっている人々の存在を、知恵袋や掲示板で知りました。
作詞者の名前は堀内敬三と判明しましたが、結局正確な全部の歌詞は得ることができませんでした。

部分的には「山はもやに薄れて」が正しいようです。確かに、空に薄れるなんてヘンだよね。

コメント

  1. 匿名 より:

    You Tubeに堀内敬三版のドナウ川の漣が掲載されてます

    • ルノ より:

      お知らせありがとうございます。
      放置ブログなのに、スパムだけはわんさか来て、コメントをいただいたことに長らく気づきませんでした。申し訳ありません。
      最近は昔の情報も充実して、いい時代になりましたね。

  2. 加藤 より:

    Youtube に「ドナウ河の波」JOAK 唱歌隊 作詞 堀内敬三 昭和 5 年 10 月頃 として、出ています。2021 年3 月に youtube に出したものみたいです。「我が乗る船は静かに ドナウの波を分けゆく」のあたり、歌詞と旋律が何とも言えずとけ合って、とても美しく感じます。ドナウ河のさざなみは昔は日本では歌詞をつけて歌われていたのですね。日本人の琴線に触れる旋律なんですね。私の祖母は音楽に興味のない人でしたが有線放送で聞こえてくるドナウ河のさざなみの曲には聞き惚れていました。私もドナウ河のさざなみが好きで、先日からドナウ河のさざなみを youtube で色々聞いております。藤山一郎さんの歌う別の歌詞のものも良かったです。

    • ルノ より:

      ご訪問ありがとうございます。
      この記事を書いたころに比べると、現在はさまざまな情報があふれて、いろんなことを簡単に知ることができるようになりました。ありがたいことです。
      > 日本人の琴線に触れる旋律
      まさにその通りだと思います。だから当時の人は複数の歌詞をつけて口ずさんだのではないでしょうか。
      歌詞がなくメロディだけ聴いても、ドナウの流れを感じることができる名曲だと思います。

  3. 匿名 より:

    やっとたどりつきました!
    歌詞がわかり
    ありがとうございました
    いい曲ですよね
    訳詞は、妹尾幸陽(せのお  こうよう)と思います。
    この方 作曲もしてるようです

    • ルノ より:

      ご訪問ありがとうございます。

      > 訳詞は、妹尾幸陽と思います。
      おお、そうだったんですか。
      私がこの記事を書いたころは、不明な点が多くて、有名な曲なのになぜだろうと不思議でした。

      ともあれほんとうにいい曲ですよね。いつまでも人々に口ずさみ続けてほしいと思います。