ダンベル力瘤

ダンベルをいくつか持っています。
それを使ってたいしたことをするわけではありません。
昔から実行していたのは、ステップ運動(台にのったりおりたりする・・・かつての踏み台昇降)のとき、左右それぞれの手に1キロのダンベルを持つこと。ただ持って行うだけですが、体重が2キロ増えることになるから、足への負荷が多少大きくなると期待して。

ステップアップ

数年前から、もも上げエクササイズ(その場足踏み)をするようになりました。
前後に大きく腕を振りながら、太ももを左右交互に、水平に上げます。腕は後ろにも最大限振ることが重要です。
初めは50回で音を上げていたのに、体力がついたのか、どんどん回数が増え、朝夕500回ずつ平気でできるようになりました。

そうなると、もちょっと負荷をかけたい。
というわけで、1キロのダンベルを振りながら行うことに。けっこうきつくて、なかなか腕が上がりません。それでも地道な努力の結果、素手と同じくらい振ることができるようになりました。

あるときスポーツ用品店で2キロのダンベルを見てびっくりしました。ちゃんとしたダンベルって、あんなに小さいのか。

ちゃんとしてないだなんて失礼な言い方ですが、それまで使っていた1キロのダンベルは、鉄(?)にビニールをかぶせたような作りで、大昔100円均一ショップで買ったものです。握りにくくはないけどかなり大きい。

現在では1キロの金属が100円で買えるはずもなく、水を入れて1キロにする品が売られています。水の量で重さを調節できるから、初心者には便利かな。

1キロに物足りなさを感じてきたころだったので、さっそく2キロのセットを買いました。値段は1,680円。

倍だからさすがに重たい。ステップエクササイズは持ってるだけだからわりと楽ですが、もも上げのとき振るのには力を要します。腕が抜けそうな、あるいはダンベルに体が振り回されるような感覚。これは効いてるんじゃないかと期待。効くって、何に?

身体って慣れるものですねえ。せっせと続けているうちに、肩の高さまで腕を振ることができるようになりました。重いのは重いけど、さほどきつくはない。

だったらもっと重くてもいけるんじゃないかと欲が出て、数か月後、4キロのダンベルを購入。

ダンベル
左から、1キロ、2キロ、4キロ。

力こぶモリモリ?

いきなりの4キロは無謀か。いや、それなりに覚悟していたので、案外楽に持てました。
でも振るのは困難。いったんひじを曲げれば高く持ち上げることはできるけど、腕をまっすぐにした状態では持ち上げきれません。落とさないようにしっかり握って、腕をたらしたまま、もも上げ運動。
そのうち少しずつ振り幅が大きくなってきました。肩の高さには遠いのですが。

ある日、なんの気なしに右腕を曲げると、なんと力瘤らしきものが盛り上がるではありませんか。さわったらこちこち硬い。
うへ、ムキムキ老女なんて不気味だわん。と思いつつ、反対側(下側)をなでると、ぷよぷよ、たぷたぷ。この落差はなに?
扇風機の風にもそよぐほどだった去年の夏に比べると、ずいぶんましになったけど。
力こぶ

鍛えれば筋肉はつくけど、ダンベルで二の腕は引き締まらないってことなんでしょうね。
外出時は一年中長袖で通す私、力瘤ができようと、たぷたぷしていようと、気になりません。腕の力が強くなれば、米を買ったり、家具の移動をしたりなどの力仕事が楽になって、生活の質が上がりそうだと楽観的。

しかし・・・腱鞘炎

4キロが軽くなるまでがんばろーと続けるうちに、困ったことが起きました。
左手の中指が痛くなり、曲げ伸ばしのたびにカクカクするのです。これって、話に聞く「ばね指」ではないか。

手許のロート製薬PR誌によると、腱鞘炎には、指がカクカク引っかかるような感じになる「ばね指」と、手首に腫れや痛みが現れる「ドケルバン病」とがあり、原因は酷使やホルモン失調、対処は安静にすること、だとか。

そんなに酷使したんだろうか。

若いころ、左手親指の付け根に激痛が出て、病院へ行ったことがあります。腱鞘炎と言われ、ステロイド剤などでほどなく治りました。そのとき、右利きの人は左手に起きやすいと聞いたのです。左のほうが弱いからなのでしょう。
ファミコンのコントローラーが長方形だった時代で、その角が同じ部位に当たり続けたのが原因らしいけど、そんなこと公にはできず、会社にはワープロ打ち過ぎだとごまかして、堂々と怠けました。当時両手でだだっとワープロ打てるのは社内に私だけだったので、業務が滞ってしまいましたが。

それはさておき、今回の原因はダンベルのような気がしてならないのです。
万一取り落として4キロが足を直撃したらタイヘンと、かなり強く握っていました。滑り防止のため表面がざらざらしているのですが、それでも落としそうになります。汗のせいです。

百均のダンベルはツルツルしていてよっぽど滑りそうですが、不安を抱いたことはありません。2キロのダンベルもだいじょうぶでした。
でも4キロを持つと、てのひらにまで汗をかくようになり、ついついぎゅっと握りしめてしまいます。それで負担がかかったのでは・・・。

原因がなんであれ、安静にしておくべき手で重いものをつかむのは悪化のもと。治るまでダンベルを使用しないことに決めました。
エクササイズは何も持たずに、真面目に続けています。ステップの最中は手がヒマだから、手首のマッサージや腱鞘炎に効くツボ押しなども行います。

そして3週間。力瘤は柔らかくなってきたのに、ばね指は改善の兆しを見せません。病院に行くべきか迷っています。