サラダチキンの定義はよく知らないけど、サラダに使えるよう調理加工された鶏肉ってことでしょ。
市販品にはいろいろな風味があり、品よく仕上がってるけど、添加物が多いし、割高なのが難点。自分で作れば安上がりです。
ガーリックチキン
むね肉の中ほどに包丁を入れ、切り離さないように開いて厚さを均等にします。両面に塩を振り、スライスまたはおろしニンニクとパキパキ折ったローレルを散らし、ラップにくるんで冷蔵庫で数時間ないし一晩。
これをとろ火で加熱します。
どのくらいとろ火かというと・・・わが家には2000、1500、1000Wの3口コンロにそれぞれ6段階の火力が設定できますが、その最弱、つまり1000Wの1です。取り扱い説明書には保温程度と書かれていますが、時間をかければお湯も沸くから、保温よりは高めだと思います。
肉を入れて蓋をしたフライパンをコンロにのせてスイッチを入れると、10分経ってもひんやりしたまま。20分過ぎると肉のフライパンに接した面が白っぽくなってくるので、いったん裏返し、30分後にスイッチを切り、蓋をしたまま冷まします。電気コンロなので、スイッチを切ったあともしばらくは加熱が進みます。
加熱前。
加熱後。今回はうっかりして時間をかけ過ぎ、縮んでしまいました。
粗熱が取れたら、ローレルを取り除き、密閉できる袋に入れます。弱火で加熱すると水分がかなり出ますが、コラーゲンが含まれているので捨てません。
袋の外からほぐして細かくします。このとき水分がもみ込まれてしっとりとなります。爪を立てて袋を破かないように。
空気を抜いてぴっちりファスナーを閉めれば、冷蔵庫で2、3日はもちます。3日目はチャーハンや炒め物に使うほうがいいかな。消費期限ぎりぎりで加熱するのは避けましょう。
とろ火を利用した一種の低温調理ですが、低温だとほんとうにおいしくなるんでしょうか。
高温で焼くよりはジューシーに仕上がるけど、もとが鶏肉だから、どんなにおいしくてもその程度としか言えません。
鶏肉は淡泊だからそのものの味に期待するのではなく、ハーブやスパイスを工夫して目先を変えてみるほうが楽しめると思います。
なお、今回は皮なしむね肉を買ってきましたが、皮がついていたら、皮ごと調理して、ほぐす前に皮をはぐと、脂肪が多くコクも出るでしょう。
塩糀をまぶして1時間ほど置いた鮭の切り身(厚切り・160グラム)を、同様に低温調理したときは、身がほろほろと柔らかくて、ふつうに焼くよりもずっとおいしく感じました。焦げ目を好む人には合わないけど。
キャベツとキュウリとトマトのサラダ。チキンに塩味がついているので、ドレッシングは控えめに。
おからサラダ
『食べて効く! おからのチカラ(家村マリエ)』は、おからでダイエットに成功した人の、おから利用法を満載した本です。
これに『なんちゃってポテトサラダ』のレシピがあります。ジャガイモの代わりにおからを使うと、ポテトサラダと間違えるような仕上がりだとか。
ちょっと真似てみました。
あいにく、おからはポテトより粉っぽくて舌触りが悪く、味も及びません。おまけにカロリーは1.5倍。やせる効果があるのかなあ。
ただし含まれる炭水化物のほとんどが食物繊維だから、便秘がちの人や糖質制限したい人には最適です。
レシピではマヨネーズとヨーグルトであえていますが、私はヨーグルトを食べません。
そこで目をつけたのが、ごま豆腐。パサパサしてばらけやすいおからも、ごま豆腐とマヨネーズで丹念に混ぜると、しっとりまとまります。
具はニンジン、ピーマン、タマネギ、サラダチキン。野菜とおからはフライパンで加熱しました。
ポテトサラダよりは白和えみたいだって?